| 会議室へ雑談コーナーへ建築設備フォーラム

会議室
  投稿前に、必ず読んで下さい → 「利用時のルール」  「免責事項」

  (注) 閲覧は のマークを、クリックして下さい。
  過去ログの検索 →

  新規投稿 ┃ツリー ┃一覧 ┃トピック ┃検索 ┃過去ログ  
362 / 373 ツリー ←次へ | 前へ→

20683) 低圧分電盤の機器更新について 岐阜のミケ 20/9/11(金) 19:16

20685) Re:低圧分電盤の機器更新について 20/9/14(月) 23:42

20685) Re:低圧分電盤の機器更新について
   - 20/9/14(月) 23:42 -
  
配線とは、盤内または盤間の配線ではなく、盤一次側の幹線、または盤二次側の
負荷へ向かう分岐回路、という認識で宜しいでしょうか?

以下は、温泉の硫黄ガスなどの影響はない清浄な空間を前提とします。

1、(一社)日本電線工業会が示している資料では、耐用年数の目安は
  良好な環境でも最大30年程度です。
  https://www.jcma2.jp/files/gijutsu/Shiryo/107.pdf

2、「1」について、給排水衛生設備だと合成樹脂製の配管で一定条件を
  満たせば、50年は破損しないと予測されている物も有る事から、おかしいと
  感じるかも知れません。
  http://www.shasej.org/gakkaishi/back-index0512/0510-kouza.pdf
   ↑PDFの7枚目辺り

  しかし、電線は銅害の影響が出やすい環境に有る(銅害防止剤を
  混入するなどの対策を行っているだろうとは言え)事や、合成樹脂中の
  酸化防止剤を20〜30年程度で消費しきってしまう(=酸化防止剤が
  無くなると、急速に合成樹脂が崩壊していく)事が往々にして有る事を
  考えると、30年という数値は大きな間違いという訳でも無いでしょう。
  http://www.shasej.org/gakkaishi/0601/0601_kouza.pdf
   ↑PDFの6枚目辺り
  https://www.jstage.jst.go.jp/article/mls2001/15/3/15_3_93/_pdf
   ↑参考としてポリプロピレンの例。PDFの3枚目辺り

3、必ず配線を30年で更新するのか?ですが、現実には更新せずに
  使い続けている事も多いかと思われます。
  仮に費用対効果を考慮して更新しない場合、電源供給時に異常が起きてもよい
  (大きな損害にならない)なら、事故のリスクを承知で既設のままとしても
  良いかも知れません。

  しかし、異常が起きると損害が大きい(例:医療機関のOP、ICU系統、
  工場の生産ライン、交通機関や水処理、通信、金融のインフラなど)場合は、
  ケーブルの更新も計画的に行い始める事を発注者へ推奨された方が
  宜しいかと思われます。

4、今回の分電盤というのが低圧引込の開閉器盤を兼ねる場合、一次側の電線を
  劣化したまま放置すると、電力会社側の低圧ヒューズを溶断させて
  所内全体が停電する可能性も有りますから、盤二次側は既設のままとしても、
  引込だけでも更新を検討する価値は有るかと思われます。

  今回は関係ありませんが、高圧の場合は波及事故の原因になりますので
  放置は禁物です。

5、既設のままとする場合でも、改修前後の絶縁測定を行ってから発注者へ
  結果報告を行う事と、現状では使える場合も、今後、短期間で急速に劣化して
  改修の必要性が生じたり、そのままだと事故発生確率が上昇するであろう事は
  リスクとして発注者へ報告すべきと考えます。
引用あり
パスワード

  新規投稿 ┃ツリー ┃一覧 ┃トピック ┃検索 ┃過去ログ  
362 / 373 ツリー ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:   
(SS)C-BOARD v3.8 is Free