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 ▼クリーンルームの湿度について  じゅん太 07/10/13(土) 22:24
   ┣Re:クリーンルームの湿度について  北品川庄司 07/10/14(日) 10:10
   ┣Re:クリーンルームの湿度について  ぱんだ 07/10/27(土) 11:13
   ┃  ┗Re:クリーンルームの湿度について  隅の老人 07/10/28(日) 21:59
   ┗Re:クリーンルームの湿度について  ada 07/10/29(月) 20:47
      ┗Re:クリーンルームの湿度について  ada 07/10/30(火) 9:16

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 ■題名 : クリーンルームの湿度について
 ■名前 : じゅん太
 ■日付 : 07/10/13(土) 22:24
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   クリーンルームにてFCU・外調機により空調で設定50%±10にしたいが冷水温度7℃なので50%以下に除湿されてしまう。
外調機にて加湿するが加湿量の計算方法はありますか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:クリーンルームの湿度について  ■名前 : 北品川庄司  ■日付 : 07/10/14(日) 10:10  -------------------------------------------------------------------------
   空気線図。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:クリーンルームの湿度について  ■名前 : ぱんだ  ■日付 : 07/10/27(土) 11:13  -------------------------------------------------------------------------
   北品川さんの言葉の通りですが、ヒントというか、材料は下記の通りなので、考えてみてください。

・仮定としてFCUやAHUの熱交換効率が100%とした場合、供給冷水温度7℃より空気温度を低く冷却することはできない(夏季に最も除湿された空気状態と思われる状態がでる:ただし、熱交換効率100%と仮定したので、現実にはここまでは届かないので注意。ここでの熱交換効率の差分は結果として出てくる加湿量の余剰能力として表れるので、安全側になる)。
・空気温度の7℃100%RHと対象クリーンルームの設定温湿度における絶対湿度を調べる
・加湿量計算と除湿量計算は同一の式。絶対湿度差×空気密度×処理風量。


私見ですが、夏季の加湿量については比例制御が可能な加湿器であればさほど問題となることがあるとは想定しにくいのですが。というのも、夏季の過大除湿量を補うための加湿量より、冬季の所定加湿量のほうがはるかに大きいと思われるからです。(上記の材料を基に計算してみたら分かりますよ)

では。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:クリーンルームの湿度について  ■名前 : 隅の老人  ■日付 : 07/10/28(日) 21:59  -------------------------------------------------------------------------
    パンダさんへ、隅の老人です。
私もパンダさんの意見に賛成します。
 空気線図で夏季、冬季の加湿量 を計算せよと北さんはヒントを出してます。
じゅん太さんのレスがまだついてないので理解できて無いかもと心配してます。

 冬場で、加湿器の最大容量を選定し、中間期、夏季の制御範囲から加湿器をチェックする方が良いと思います。
  1)蒸気加湿の場合
    少なくとも2台(50%×2セット)とし夏季、中間期は1台で加湿制御を行う
  2)純水濾過浸透膜の場合
    二段制御で蒸発温度制御を行う
  3)エアーワッシャーの場合
    1台で自動制御弁を並列に2組とする
  このどれかで、夏季の加湿オーバーシュートを防止しました。
もしかしたら、じゅん太さんのレスでは夏季用の加湿器は省エネの為停止させられているかもしれませんね。

>
>私見ですが、夏季の加湿量については比例制御が可能な加湿器であればさほど問題となることがあるとは想定しにくいのですが。というのも、夏季の過大除湿量を補うための加湿量より、冬季の所定加湿量のほうがはるかに大きいと思われるからです。(上記の材料を基に計算してみたら分かりますよ)
>

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:クリーンルームの湿度について  ■名前 : ada  ■日付 : 07/10/29(月) 20:47  -------------------------------------------------------------------------
   adaです。

>クリーンルームにてFCU・外調機により空調で設定50%±10にしたいが冷水温度7℃なので50%以下に除湿されてしまう。
>外調機にて加湿するが加湿量の計算方法はありますか?

加湿量はみなさんが書いておられる通り、空気線図から求めることが出来ますが、外調機の風量によっては必要な加湿量が供給できない可能性も有るので注意してください。外調機の風量が少ない場合、加湿限界まで加湿しても室内側の除湿量がそれより多ければやはり加湿不足になります。ですから外調機で吹出条件を決めたら必ず室内側空調機用の空気線図に外気条件をプロットして50%が守られるかどうか確認してください。もし足りなければ、外調機でもっと再加熱して加湿限界を上げてやる必要が出てきます。(省エネには反しますが…)加湿限界は蒸気加湿で相対湿度90%くらいを目安にしてください。詳しいことは加湿器メーカに問い合わせた方が良いです。

それと蒸気加湿に限定しますが、空調機に組み込む蒸気加湿というと普通減圧して二重管で供給しますが、蒸気の特性上空調機内で噴出したら瞬間的に顕熱を放出して一旦微細な水滴になります。その後、周辺空気の顕熱を再取得して再蒸発するという複雑なプロセスを経て水蒸気化します。そのため、再蒸発するまでの間、物に触れないように空間を作っておく必要が有ります。因みに16℃の空気に加湿した場合、その空間は平行流で2m、対向流で1mと言われています。多分、既設空調機にはそんな余分なスペースは無いと思いますので単純に既設空調機へ組み込んでも必要な加湿量が得られないかもしれません。過加熱蒸気(スーパーヒート)を圧力を保ったままセラミックノズルなどで吹き出すと、蒸気に内在した顕熱で再凝縮を防げるのでそういった方法も検討してみてもいいかもしれません。この辺のことは加湿器メーカや空調機メーカがデータを持っているので相談してみてください。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:クリーンルームの湿度について  ■名前 : ada  ■日付 : 07/10/30(火) 9:16  -------------------------------------------------------------------------
   adaです。ちょっと修正です。

>ですから外調機で吹出条件を決めたら必ず室内側空調機用の空気線図に外気条件をプロットして50%が守られるかどうか確認してください。

ここ部分ですが、室内側の空調機の空気線図で加湿量を算出して、その加湿量を外調機の空気線図に置き直して加湿限界を超えていないかどうかチェックする方が近道でした。すいません。修正します。

それと追記ですが、外調機の供給先が複数の部屋に跨っている場合は外調機で湿度制御は出来ないので注意してください。特に負荷バランスが部屋毎に大きく違い、外気の供給量も異なる場合、除湿量と加湿量のバランスを取ることができないので室内湿度の保障が出来ません。その場合は部屋毎に加湿を行う必要が有ります。b

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