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 ▼雨水利用設備  三流設備設計士 09/5/16(土) 17:35
   ┗Re:雨水利用設備  masa 09/5/16(土) 19:28
      ┗Re:雨水利用設備  三流設備設計士 09/5/17(日) 19:04
         ┗Re:雨水利用設備  masa 09/5/18(月) 10:01
            ┗Re:雨水利用設備  三流設備設計士 09/5/18(月) 11:53

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 ■題名 : 雨水利用設備
 ■名前 : 三流設備設計士
 ■日付 : 09/5/16(土) 17:35
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   初めて学校(小学校)の設計を担当しています。
また、初めて便所洗浄用の雨水利用の設計でもあります。
雨水利用の参考書と格闘しながら計算書等を作成しました。
※収容児童:700人
※一般給水使用:全体給水使用の30%
※便所洗浄給水使用:全体給水使用の70%
の条件で計算した結果
☆受水タンク(上水用):10.0m3
☆受水タンク(処理雨水用):23.0m3
★高置タンク(上水用):3.0m3
☆高置タンク(処理雨水用):6.0m3
となりました。
高置タンク(上水用)が3.0m3の結果ですが、経験が浅いので非常に心配です。
このような結果に対する経験のある先輩方の意見を聞かせてください。
宜しく御願い致します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:雨水利用設備  ■名前 : masa  ■日付 : 09/5/16(土) 19:28  -------------------------------------------------------------------------
   受水槽容量を一日使用水量の50%で設定したと仮定すると、一日使用水量=(10+23)×2=66m3/日
職員数が不明ですが、とりあえず児童数700人で、1人当たりの一日使用水量を逆算すると、66,000L/日÷700人≒94L/人・日となります。 したがって、プール等は無いという事ですね。
小学校の上水・雑用水比率は、4:6〜5:5の範囲とされています。
安全の為上記の一日使用水量から、50%を上水、60%を雑用水とします。
したがって、上水受水槽容量=66m3×0.5×0.5=16.5m3→17m3、雑用水受水槽容量=66m3×0.6×0.5=19.8m3→20m3、合計受水槽容量=17m3+20m3=37m3<66m3×0.6=39.6m3なので、適正な範囲にあります。
高置水槽容量は、時間最大給水量の一時間分とします。 使用時間は9hとすると、時間最大給水量=一日使用水量÷9h×2.0(時間最大係数)、したがって、上水高置水槽容量=66m3÷9h×0.5×2≒7.3m3→8m3、雑用水高置水槽容量=66m3÷9h×0.6×2=8.8m3→9m3となります。
高置水槽容量は、一日使用水量の1/10とする事も可能ですが、学校の場合は集中利用が考えられるので、時間最大給水量とした方が安全です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:雨水利用設備  ■名前 : 三流設備設計士  ■日付 : 09/5/17(日) 19:04  -------------------------------------------------------------------------
   masa様、有り難うございます。
素早く逆算・検証される所、やっぱり先輩方は凄いですね。
『小学校の上水・雑用水比率は、4:6〜5:5の範囲とされています』
に関してですがどの様な文献に記載されているのでしょうか。
私は、便覧の浄化槽の項目(合併処理の場合/単独汚水処理の場合)に於ける1人当たりの水量より上水・雑用水比率を検討してみました。
※合併処理の場合・・・50L/人・日
※単独雨水処置の場合・・・35L/人・日
より検討し、上水・雑用水比率を3:7としていました。
この比率にて計算しているので上水の貯水量が非常に小さくなり少し不安であります。単純に大きくすれば不安も解消されるのですが勉強を兼ねて出きるだけ根拠のある設計を行いたいと考えています。
さしつかえ無ければ上水・雑用水比率の設定に関してアドバイス下さると嬉しいです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:雨水利用設備  ■名前 : masa  ■日付 : 09/5/18(月) 10:01  -------------------------------------------------------------------------
   飲料水・雑用水の比率は、空気調和・衛生工学便覧に記載されています。
学校の場合は、飲料水:40〜50%、雑用水:60〜50%です。
なお、小学校の飲料水・雑用水を含めた、一日給水量は、70〜100L/人・日(教師・職員も含む)です。(プール用水等は別途加算とします)
水道事業者によっては、60L/人・日としている場合もあります。

浄化槽の場合は、汚水量なので、純粋な飲料水量・散水量が含まれていないのではないでしょうか?
なお、浄化槽の算定基準の場合、汚水量は算定人員当たり50L(水洗便器洗浄水量35L/人・日+給食センター使用水量15L/食)となっています。(水洗便器洗浄水量は、実績値25〜40L/人・日、給食については、給食センター設置で、15L/食、外部給食センターより搬入で、食器洗浄のみの場合は、10L/食となっています)

一部の自治体では、小学校の場合、水洗便器洗浄水量=16〜20L/人としているデータもあります。
仮に、60L/人・日、水洗便器洗浄水量のみを雑用水とすると、飲料水:雑用水=(60-20):20=40:20≒6.7:3.3となります。(実績値では平均40L/人・日となっているので、5:5位が妥当かもしれません)
なお、700人で、一日給水量=60L/人・日、雑用水(水洗便器洗浄水量)=20L/人・日とした場合は、上水受水槽容量=700人×(60−20)L/人・日×0.5=14000L→14m3、雑用水受水槽容量=700人×20L/人・日×0.5=7000L→7m3、上水高置水槽容量=700人×(60−20)L/人・日÷9h×2.0(時間最大係数)≒6222L→6.5m3、雑用水高置水槽容量=700人×20L/人・日÷9h×2.0(時間最大係数)≒3111L→3.5m3となります。(5:5として、それぞれ、受水槽容量=11m3、高置水槽容量=5m3としてもいいかもしれません)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:雨水利用設備  ■名前 : 三流設備設計士  ■日付 : 09/5/18(月) 11:53  -------------------------------------------------------------------------
   masa様、有り難うございます。
非常に勉強になりました。
また、胸のモヤモヤもなくなりました。
masa様、先輩方、これからも勉強していきますので
今後とも宜しく御願い致します。

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