毎月の電気料金計算書の見方からはじまり、電気料金の仕組みや各電気設備の特徴を把握させ、変圧器やコンプレッサ、電動力設備、ポンプ設備、送風機、照明設備、空調設備、電気加熱設備といった各設備の省エネの進め方を具体的に解説している。
省エネ指導員と中小規模のビル・工場の社長や工場長、エネルギー担当者との具体的なやりとりを通して、現場のどこに課題があり、どのように改善すれば省エネになり、結果的に省マネーにつながるのかをわかりやすく解説する。
1.省エネの基本的な考え方 -中小企業における省エネ指導(1)
1-1.経営層の意識改革
1-2.社内コミュニケーション
1-3.電気料金の計算
2.デマンド管理による省エネ -中小企業における省エネ指導(2)
2-1.電気料金のカラクリ
2-2.デマンド管理の必要性
2-3.そのほかの事例 吸収式冷凍機導入と建屋改装によるデマンド値の低減
3.力率改善による省エネ -中小企業における省エネ指導(3)
3-1.有効電力と無効電力
3-2.電圧変動率の改善
3-3.進相用コンデンサの設置位置による効果
3-4.そのほかの事例 力率改善とピークカットによる主契約電力の低減
4.変圧器の高効率運転による省エネ -中小企業における省エネ指導(4)
4-1.受電電圧と契約電力
4-2.調査 診断時のポイント
4-3.そのほかの事例 夜間 休日の変圧器停止
5.コンプレッサの省エネルギー診断 (1)
5-1.コンプレッサ統合による台数制御
5-2.コンプレッサの設備概要
5-3.診断 調査のポイント
5-4.参考(圧縮空気の用途)
6.コンプレッサの省エネルギー診断 (2)
6-1.事例(1) 吐出圧力の適正化
6-2.事例(2) 吸気抵抗の低減とループ化による配管抵抗の低減
6-3.事例(3) エア漏れの定期チェックと早期補修対策の実施
6-4.事例(4) 吸込空気温度の低減
6-5.事例(5) そのほかの共通対策
6-6.事例(6) コンプレッサの省エネ-まとめ
7.電動力設備の省エネルギー診断 (1)
7-1.電動機の損失と効率
7-2.電動機の負荷特性
8.電動力設備の省エネルギー診断 (2)
8-1.断続運転負荷に用いる電動機容量の選定
8-2.二乗平均法と平均損失法
8-3.運転管理
8-4.電動力設備の省エネ-まとめ
9.電動力設備の省エネルギー診断 (3)
9-1.三相誘導電動機の速度制御
9-2.インバータの種類と原理
9-3.インバータを用いた誘導電動機の速度トルク特性
10.電動力設備の省エネルギー診断 (4)
10-1.インバータによる可変速運転で省エネ効果
10-2.汎用インバータと専用インバータ
10-3.ファンにインバータを用いた場合の省エネ効果とCO2削減量の試算例
10-4.そのほかの事例 インバータの採用で負荷に対応した適正運転
11.ポンプ設備の省エネルギー診断 (1)
11-1.全揚程と運転点
11-2.ポンプの特性
11-3.キャビテーション
12.ポンプ設備の省エネルギー診断 (2)
12-1.回転速度制御の採用
12-2.インペラーカット
12-3.高効率機種(ポンプ 電動機 伝達装置) 台数制御の採用
12-4.ポンプの運転・管理の改善
13.送風機の省エネルギー診断
13-1.送風機の特性
13-2.送風機の種類
13-3.送風機の動力
13-4.送風機の省エネ対策
13-5.事例 インバータの採用で稼動率低下時の省エネ対策
14.照明設備の省エネルギー診断
14-1.照明の目的と効果
14-2.照明器具の機能
14-3.照明の省エネの基本的な考え方
14-4.高効率照明器具の採用で省エネ
14-5.照明率と保守率で省エネ
14-6.省エネ照明制御システムの導入
14-7.現場での省エネ指導時の具体的なチェック項目
14-8.事例(1) 照明の間引きによる電力使用量抑制方策
14-9.事例(2) 照度上昇による電力使用量上昇を抑制する方策
14-9.事例(3) 高効率ランプの採用による省エネ
15.空調設備の省エネルギー診断
15-1.空調設備の目的と条件
15-2.空気調和システムの動作原理
15-3.省エネ効果の高いヒートポンプ
15-4.エアコンの種類および概要
15-5.冷暖房負荷と省エネルギーの概要
15-6.空調システムの省エネ対策
15-7.現場での省エネチェック項目
15-8.事例(1) 冷凍温度のきめ細かな管理で省エネ
15-9.事例(2) 冷却水の再利用で省エネ
16.電気加熱設備の省エネルギー診断
16-1.加熱とエネルギー
16-2.電気加熱の特徴と適用分野
16-3.各種電気加熱方式の概要
16-4.現場での省エネチェック項目
16-5.断熱による熱損失の低減
16-6.事例(1) 起動時間の適正化による省エネ
16-7.事例(2) 待機電源断と断熱強化で省エネ
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