建築設備から、都市全体のインフラ、環境をとらえる「都市環境学」を標榜し、ヒートアイランド、地域冷暖房(熱供給)研究によって、1970年代から今日まで実践的な計画研究を進めてきた尾島俊雄。その最終講義を機にまとめられた前著『都市環境学へ』から、その後の十余年の歩みをまとめた書。大地震、パンデミックなどの災害やエネルギー問題、都市格差や人口減少など、都市が対峙する課題は尽きることなく、筆者が「猪突猛進」して見聞を深め、取り組みを講じた成果を報告する。「社会のための科学」と結論する「都市環境学」の視野と裾野を広げる一冊。
1 熱くなる大都市から
SDGsの系譜/パンデミックと都市環境/東日本大震災に学ぶ
2 大都市を再生する
巨大災害への対策/東京都心の再生/大阪都心の再生/陸運から水運の再生
3 遺産[レガシー]をつくる
クールジャパン/空き家と人口減少社会/この都市のまほろば/文化遺産をつくる
4 デジタルとエネルギー
デジタルビルド社会/カーボンニュートラル/地域熱供給ネットワーク
5 都市環境学を開く
日本文化と世界文明/安全から安心へ/都市環境学を開く
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