配管は発電や石油・化学プラントから、身近な建築設備である給排水衛生の水栓などにいたる、多種多様な分野で利用されており、いずれの用途・設備でも「バルブ」がキーコンポーネントになっている。本書は、バルブの基礎(原理・原則)から選定、応用まで、製品と技術をわかりやすく紹介する。
第1章 配管技術とバルブ〈配管技術におけるバルブの位置づけ〉
1-1 配管について(管と管継手)
1-2 配管コンポーネントとしてのバルブ
1-3 本書で取り扱うバルブの範囲
第2章 バルブの理解に必要とされるスキル
2-1 バルブを理解するための知識…現象・単位、流体、配管
2-2 流体と配管
2-3 バルブの流体抵抗と流れの制御
2-4 シールの理論
第3章 バルブの基礎知識
3-1 バルブの定義
3-2 バルブの歴史
3-3 バルブの分類(区分と種類)
3-4 バルブの大きさ
3-5 管との接続
3-6 使用条件(流体の圧力と温度、周囲環境)
3-7 バルブの材料(本体・要部・補助材料)
3-8 バルブの操作(手動・自動)
3-9 バルブに関係する法規と規格
第4章 基本的なバルブ
4-1 バルブの機能と各バルブの構造原理
4-2 汎用弁の種類と構造
4-3 具体的なバルブの構造と特徴
・仕切弁
・玉形弁
・ボール弁
・バタフライ弁
・逆止め弁
4-4 異なる構成のバルブ
・ダイヤフラム弁
・ピンチ弁
・コックおよびプラグ弁
・方向(流路)切換え弁
4-5 バルブの操作およびオプション
第5章 自動弁
5-1 遠隔操作弁(電動式、空気圧式、油圧式、水圧式などの流体圧を利用)
5-2 電磁弁(直動式、パイロット式)
5-3 他力式調節弁(コントロールバルブ)
5-4 自力式調整弁
第6章 バルブが使われる場所・設備
6-1 バルブの市場
6-2 建築設備(空気調和、給排水衛生、防災防火)
6-3 水道(施設~水道配水)
6-4 プラント(石油工業、化学)
6-5 装置工業(水処理、洗浄)
6-6 燃料ガス設備(施設~導管~ガス栓)
6-7 発電(火力・原子力)
6-8 食品・飲料、医薬品、化粧品製造
6-9 半導体製造(ガス系・純水系)
6-10 農業(灌水・水耕栽培)・水産
6-11 船舶
第7章 専用用途弁〈特殊弁〉
7-1 専用用途弁とは
7-2 専用用途の要求3要素(設備、仕様、課題)
7-3 代表的な専用用途弁
第8章 バルブの選定と使い方
8-1 バルブの選定要素
8-2 バルブの設計
8-3 用途による制限(法規、認証、規格、購入仕様書)
8-4 配管材料(流体や管種)による選定および注意点
8-5 バルブ取扱い上の注意点(施工、試運転調整)
第9章 バルブの管理・メンテナンス
9-1 保守・保全(メンテナンス)、廃棄
9-2 耐用年数と保証期間
9-3 バルブのトラブル現象
9-4 汎用弁のトラブル現象・要因・対策
9-5 自動弁、調節弁、調整弁のトラブル現象・要因・対策
[豆知識]
・JIS規格バルブとは?
・蛇口とカラン
・管は外径基準、ゴルフのカップは41/4インチ?
・いいことずくめの鋼管の転造ねじ加工
・薄肉ステンレス管ルーズフランジ配管(管端つば出し工法)による接続例
・圧力の表示
・バルブの意匠デザイン
・接頭辞とは
・空気圧機器の空気源標準圧力は、0.4 MPa?
・商用交流電源の周波数
・玉形弁は、なぜ下から上に流すのか
・水に使われているのになぜ「“ガス”管」?
・建築設備のデファクトスタンダードスペック
・ステンレスって万能?
・「共連れ交換」って何?
・「死に水」って何?
・カラフルな水はアウト!
・ウォータ/スチームハンマ
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