“火”は、人間の生活に必要不可欠だが、それがコントロールを失うと“火災”という災害になる。本書は、火災が起こる原因と経路、それを消す“消火”のメカニズムを解き明かし、さらには科学的な防火までを図解で1項目2~4ページでわかりやすく解説する。
はじめに
Chapter 1 燃焼と火災のメカニズム
1 火によって進化してきた人類の歴史
2 物が燃焼するにはいろいろな条件がある
3 必要不可欠な燃焼の3要素
4 様々な種類がある可燃物の定義
5 酸素の濃度で燃焼が変わる
6 燃焼に必要となる熱源・点火エネルギー
7 連鎖反応で燃焼は継続する
8 火災とはコントロールされない燃焼
9 火災の成長・拡大はどのように起こるのか?
10 火災を類型化すると
11 火災の特異な現象は恐ろしい
Chapter 2 消火と消火機器のメカニズム
1 火はどうすれば消えるのか?
2 消火の基本は燃焼の4要素を消すこと
3 火災を消火する4つのメカニズム
4 ほとんどの火災は、水で消せる!
5 消火を効果的に行う消火設備機器いろいろ
6 初期消火に力を発揮する消火器いろいろ
7 屋内消火栓設備とはどのようなものか
8 人がいなくても自動的に消火するスプリンクラー設備
9 特別な場所に使われる特殊消火設備とは
10 水で消火できない火災の消火
11 消防隊による消火活動をサポートする設備
Chapter 3 火災が拡大することを防ぐために
1 木造の建物には火災に弱い歴史がある
2 建物の構造によって火災の広がりは違う!
3 火災被害を軽減するためにある単体規定と集団規定
4 初期火災の拡大を防止するための工夫
5 火災の拡大を遅らせる防火区画の種類と役割
6 知っておかなければならない消防法上の防火区画
Chapter 4 被害の大小を決める火災の発見、連絡、通報
1 火災になるとどういう現象が起こるのか?
2 火災を感知・検知するには、どのような方法があるのか?
3 部屋の使用用途に細やかに対応する熱感知器
4 火災をいち早く発見する煙感知器
5 炎のゆらぎを感知する炎感知器
6 部屋の使い方によって感知器の種類は変わる!?
7 火災の発見、報知を司どる受信機
8 火災になる前に、火災の発生を予防するための感知器がある
9 震災時に有効な「感震ブレーカー」・「感震コンセント」
10 ガス漏れを検知し、ガス爆発に発展することを未然に防ぐ
「ガス漏れ警報設備」・「ガス漏れ検知器」
11 火災の発生を〝報知〟するとは?
12 火災の発生を〝通報〟するとは?
Chapter 5 安全に避難するために!
1 避難はいつ、どうやってするのか?
2 どこに避難したらよいのか?
3 どのように避難したらよいのか?
4 安全に避難するためには? その1ー避難施設
5 安全に避難するためには? その2ー避難設備
6 万一、避難できない場合はどうしたらよいか?
Chapter 6 身近な住宅火災とその予防法
1 住宅火災の実態―減少傾向にはあるものの……
2 なぜ住宅火災では死者が多いのか?
3 住宅火災に備えるには…「住警器」の設置義務
4 住宅用消火器と住宅用スプリンクラー
5 燃えにくく火災の広がりをおさえる防炎品
6 火災が発生した時どう行動すればよいのか
7 住宅火災を防ぐ、いのちを守るための7つのポイント
コラム
火災はなぜ起きる? その原因は?
簡易(使い捨て)カイロの発熱原理
石油ストーブや石油ファンヒーターにガソリンを補給するとどうなるのか?
たばこに起因する火災事例
無重力での燃焼
自衛消防隊って何?
押し入れの火災
消防隊の水はどこから来る??
隣接する建物との関係
一棟扱い? 別棟扱い?
消防にはいろいろな名称がある。消防庁、消防局、消防本部、消防事務組合・・・
煙感知器で感知できない火災とは?
延焼を防止するために何をするか
「火災を知らせる」用語の違いについて
火災の時に出る煙の色には違いがある
火と人類
火災時の煙の怖さ
特定小規模用自動火災報知設備って何?
使用期限が過ぎた消火器はどう処分するの?
犯人?はネズミだった・・・。意外なことが火災原因に。
検定制度等で機能の保障
着衣着火火災って何?
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