築40年を超えるマンションは136万9000戸にのぼります(2023年末)。また、配管修繕が必要になるマンションは10年後には約2倍に増えるという推計もあります。
特に排水管の老朽化は深刻な問題となっています。排水管が破損すれば水漏れが起こり、生活に大きな支障が生じます。また建物の資産価値を大きく損なう可能性もあります。
老朽化した排水管への対応法として、従来までは菅を取り替える更新工事がありました。しかしコストや工期の面で負担が大きい点が課題でした。
現在、注目を集めているのが管を修復する更生工事である「ライニング」です。既存の配管を傷つけることなく短期間で施工できるため、住戸への影響を最小限に抑えられます。
本書の著者が開発した独自のライニング工法は、特殊な樹脂を用いて配管を再生するものです。既存の配管の内面にぴったりと密着する新しいパイプを形成します。
コスト、工期を大幅に抑えられ、また耐震性にも優れ、特許も取得した画期的な技術です。
本書では、「取り替えなくてもよみがえる」この画期的なライニング工法の仕組みやメリットをわかりやすく解説します。また、実際に施工に携わった全国の工事会社の声も紹介し、大規模修繕を控えるマンションのオーナーの方、管理組合の方、そしてライニング工法に興味のある事業者の方に向けて役立つ情報をまとめています。
第1章 マンション老朽化の現状
第2章 排水管の老朽化を防ぐ
第3章 P・C・Gが発明した特許技術「第3の工法」
第4章 全国に広がるP・C・Gのネットワーク
第5章 ビル・マンションを元気にする「配管革命」
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