初心者マークとおさらば 排水、通気管径と排水勾配

皆様、こんにちは。
まずは本書を手に取っていただき大変感謝している。
本書を手にしたということは排水管廻りについて一から学びたいという方がほとんどだろう。
建築設備に限ったことではないが建設業界では専門単語が非常に多い。
特に排水管廻りについてはインターネットで調べても、設計者に必要な情報がヒットしない。
書籍を探しても建築設備のような専門性が高い業界についてはほとんど市場に出回っていないことが実情だ。
本書は以下の方を対象とした書籍となる。
・一から排水管径、通気管径、排水勾配の基礎を学びたい方。
・建築設備業界をよく知らない方。
・排水管に関して興味がある方。

本書は設備業界に従事する中上級者は対象としていない。
そのためそのような方々からすればだいぶ退屈してしまう内容になるだろう。
その点だけはご留意いただきたい。
建築設備業界に従事し始めて早速躓く排水設備。
排水設備をうまく計画ができないと、建物の運用を開始してからクレームの嵐になることすらある。
だが、分からないなりに排水管径や通気管径を算定しても、その算定結果は間違っていることも多い。
つまり排水設備の右も左もわかっていない方が配管計画を行うには現実的に無理がある。
筆者も今でこそ建築設備の排水設備の分野にはさほど困らないが、最初からできたわけではない。
当時は皆さんと同じように排水設備とはいったいなんぞや？といったところからのスタートだった。
排水設備について自力でいくら調べようにもなかなか知りたいことが見つけられない。
そんなこんなで時間ばかり浪費する上に残業のオンパレード。

本書を手に取っていただいている方には少なくとも自分と同じような
苦い経験をさせたくない。
そのような思いから本書を執筆した。
本書を通じて少しでも皆様のためになれば幸いだ。