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 ▼油吸引管の膨張について  パイプマン 06/10/5(木) 11:07
   ┣Re:油吸引管の膨張について  toka 06/10/5(木) 14:13
   ┃  ┗Re:油吸引管の膨張について  パイプマン 06/10/5(木) 20:29
   ┣Re:油吸引管の膨張について  stein 06/10/5(木) 22:06
   ┃  ┣Re:油吸引管の膨張について  パイプマン 06/10/6(金) 13:05
   ┃  ┗Re:油吸引管の膨張について  ただの元設備屋 06/10/7(土) 17:33
   ┗Re:油吸引管の膨張について  Mr.インクレディブル 06/10/6(金) 17:29
      ┣Re:油吸引管の膨張について  パイプマン 06/10/6(金) 18:29
      ┗Re:油吸引管の膨張について  stein 06/10/13(金) 9:27
         ┗Re:油吸引管の膨張について  Mr.インクレディブル 06/10/22(日) 17:51

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 ■題名 : 油吸引管の膨張について
 ■名前 : パイプマン
 ■日付 : 06/10/5(木) 11:07
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   建築設備メンテナンスに携わる者です。
A重油地下タンクの配管改修工事で吸引管を屋外に露出させました。
タンクは3基並んでいて、それぞれの吸引管3本を3基のタンクの中央付近にて、3本から2本するヘッダーをもうけ、5mほど距離にあるボイラー室のオイルポンプ2台に接続しています。
その3本の吸引管の1本だけが膨張が著しく2〜3MPaまで達し、この系統の
バルブを閉めることができず困っています。
他の2本についても閉め切った状態にしましたが、耐えうる程度の膨張圧力にしか
達しませんでした。
考えられる原因等あれば教えていただけませんか、よろしくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : toka  ■日付 : 06/10/5(木) 14:13  -------------------------------------------------------------------------
   ヘッダーで3本が連結されているなら、1本だけの圧があがるって
ことは普通ないですよね。まあ、だから悩んでいるんですよね。
原因は、全くわかりません。
ゲージが壊れている可能性はありませんか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : パイプマン  ■日付 : 06/10/5(木) 20:29  -------------------------------------------------------------------------
   >ヘッダーで3本が連結されているなら、1本だけの圧があがるって
>ことは普通ないですよね。まあ、だから悩んでいるんですよね。
>原因は、全くわかりません。
>ゲージが壊れている可能性はありませんか?

一緒に悩んで頂いてありがとうございます。
膨張圧でフレキが破損しました。圧力計問題ありません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : stein  ■日付 : 06/10/5(木) 22:06  -------------------------------------------------------------------------
   元工場設備屋です。

屋外配管では、太陽光の当たる加減で、内部流体が高温になる場合が稀にあります。
この状態で配管の両端を閉めてしまうと
当該配管内部の流体が高温になっても膨張できずに、形としては圧縮された形になり、
非常な高圧となります。
フレキ管の場合は、横方向の抗力が弱いので最初は蛇行し、
最後には、変形が弾性範囲を超え、破壊に至ります。
ただ、現在は真夏ではありませんので、この時期に起こるのは不思議です。
スチームトラップのフラッシュ蒸気など、他の熱源が原因かも知れません。
当該配管の周囲をよく観察して下さい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : パイプマン  ■日付 : 06/10/6(金) 13:05  -------------------------------------------------------------------------
   >スチームトラップのフラッシュ蒸気など、他の熱源が原因かも知れません。
>当該配管の周囲をよく観察して下さい。

コメントありがとうございます。
熱源となる設備は全くなく、圧力計の地下タンク側のバルブ閉め、
配管(40A約8m)でけでも圧力が上昇します。
???です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : ただの元設備屋  ■日付 : 06/10/7(土) 17:33  -------------------------------------------------------------------------
   >屋外配管では、太陽光の当たる加減で、内部流体が高温になる場合が稀にあります。
私もsteinさんのこの意見が原因だと思います。
(他に熱源がないとの事)
3系統のうち、1系統だけ圧力上昇が高いのは、太陽光のあたり方が異なる
(他の2系統は時間により配管が何かの影になっている。)と予想します。
-現場を見ていないから判りませんが、そうであるなら、季節が変われば
 他の2系統もさらに圧力が上昇する事も考えられる。ー

対策
@ボイラー室からの返油管がある場合吸油管にリリーフ弁を取付、吐出管を
 返油管に接続する。
A原因が太陽光による熱膨張と考えラッキング(断熱)を行なう。
B過去にオイル配管に熱膨張防止の為、
 アキュームレーターを取り付けた事も有りますが
 そこまでする必要は無いと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : Mr.インクレディブル  ■日付 : 06/10/6(金) 17:29  -------------------------------------------------------------------------
   >A重油地下タンクの配管改修工事で吸引管を屋外に露出させました。
JR関連では、新設でも施工する場合があります。
ポンプ連動の遮断弁とオイルタンク上部の逆止弁での閉塞が成立して
いれば十分考えられます。(事例も多くあるらしい)
アングル型の逆止弁であれば、上蓋外して弁体を取り除く。
初期に吸込み時間を要するが、吸引可能では。
それ以外は?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : パイプマン  ■日付 : 06/10/6(金) 18:29  -------------------------------------------------------------------------
   >アングル型の逆止弁であれば、上蓋外して弁体を取り除く。
>初期に吸込み時間を要するが、吸引可能では。
>それ以外は?

Mr.インクレディブル 様
アドバイスありがとうございます。
圧力上昇逃れられないのであれば、その方法試してみます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : stein  ■日付 : 06/10/13(金) 9:27  -------------------------------------------------------------------------
   元工場設備屋です。
ちょっと気になっていたので、質問させていただきます。

>ポンプ連動の遮断弁とオイルタンク上部の逆止弁での閉塞が成立して
>いれば十分考えられます。(事例も多くあるらしい)

これは、自動遮断弁と逆止弁の間に水撃波を閉じ込めているということですか?
水撃波波長、逆止弁型式、配管長等々が関係すると思いますが、
簡単に起きてしまうものなのでしょうか?、
私は経験したことはありませんので、この辺の条件等をご教示いただければ幸いです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:油吸引管の膨張について  ■名前 : Mr.インクレディブル  ■日付 : 06/10/22(日) 17:51  -------------------------------------------------------------------------
   >これは、自動遮断弁と逆止弁の間に水撃波を閉じ込めているということですか?
>水撃波波長、逆止弁型式、配管長等々が関係すると思いますが、
>簡単に起きてしまうものなのでしょうか?、
>私は経験したことはありませんので、この辺の条件等をご教示いただければ幸いです。
steinさんへ、ご教示なて とてもとても
自動遮断弁と逆止弁の間は、ポンプ吸引側ですから現象が違うように思います。
ポンプ以降の話ではないでしょうか。

元工事屋(空調)の数少ない経験範囲の中から可能な限りでお答え致します。
勿論、太陽光によるものでしょう。
サービスタンク指定数量未満では管径が40A程度の為か、実際に経験したことは
ありません。軽いハンマーはありますが。

寒冷地の列車運転所における給油設備(大きなガソリンスタンド風)での話ですが
ポンプ吐出側(管径が大きい)でやはり無視できないようで、それなりの設備を設
けているようです。また、屋外の配管敷設部(U字溝)には油管の下に仕切りが
あり蒸気管で予熱も行っているようです。(ディーゼル用軽油ライン)
スチームトレース配管(B・C重油では粘度を下げてポンプ揚程の軽減を計るのか?)とでも呼ぶのかな
太陽光以外でも、こういった場合は、膨張による対策も必要でしょう。

ダクタイルや鋳鋼製逆止弁は、規格にリフト型が多いのでそれだけでも緩和され
ているかも。
旧い話ですが、鋳鉄製セクショナル型ボイラーの給水接続方式にハートフォート
法があります。ここでスイングチャッキを使用すると、試運転時(二次側に供給
なしでも)蒸発により補給された時に、ボイラー〜ヘッダー間でハンマーが発生
します。
この回路は、補給水面が蒸発面に近いので、予熱しているのですが、同時に蒸気
側を冷却(減圧)している訳ですから。

ただの元設備屋さんの対策(リリーフ弁による返油管接続方式)について
 タンクの基本は使用しているタンクでの往還成立が理想です。ホンプの共用は
 可能でも タンク側では往還切換が必要かも。一般的には、そうしているで
 しょう。 リリーフ弁及び接続もタンクの数だけ必要になるかな
  (消防と協議はいずれにしても必要ですが)
 還側が自然落下によるものであれば、切換弁の有効径が確保されているか?
 確認が必要→当然サイズアップする。
 リリーフ弁無しでも、閉塞管路より分岐取出し、逆止弁を介しポンプ吐出側
 の開放管路へ 接続する方法もある
  (但し、主タンクよりサービスタンクが高位置にある場合)
 ポンプのバイパス回路風。

油配管の屋外露出に関して
 積雪のある地域で除雪作業のある場合は、要注意です。
 危険物施設は当然としても、KHP(灯油)に限った話ではないですが機器接続
 部では、スコップ等で 油管を損傷させる可能性があるから十分な保護・補強
 が必要です。  (機器には防油堤や警報装置等なにもない)
 見た目にわからない、そして流出が続く。これは実際にあった話です。

自分がよく施工した例
 サービスタンクが高位置の場合
  タンク本体にリフト型逆止弁を設置する。そのまま
  主タンクが並列の場合(切換により密閉回路があれば)は、前述のバイパス
  逆止弁回路増設
 サービスタンクが低位置の場合
  タンク本体にリフト型逆止弁を設置するが
  試運転時に一度油を吸引の後(底部配管への呼び油)、逆止弁の中の弁体を
  取除 サイフォン作用により、吸引部落水(油)しない
聞いた話では、今のところクレームは無いようです。

60KL(陸送最大クラス)の埋設タンクでは、内部結露によってサービスタンクへ
水が侵入し、ボイラー燃焼に影響があったのでサービスタンク底部に除水弁と
送油側にストレーナを設けたことが例があります。

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