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 ▼タコベンド、Uベンド  ケミカル 08/4/18(金) 14:26
   ┣Re:タコベンド、Uベンド  Mr.インクレディブル 08/4/21(月) 10:04
   ┗Re:タコベンド、Uベンド  こてつ 08/4/21(月) 17:52
      ┗Re:タコベンド、Uベンド  こてつ 08/4/22(火) 11:31
         ┗Re:タコベンド、Uベンド  ケミカル 08/4/23(水) 16:35

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 ■題名 : タコベンド、Uベンド
 ■名前 : ケミカル
 ■日付 : 08/4/18(金) 14:26
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   お世話になります。
オーム社の空気調和設備の実務の知識(改訂第3版)
のP128に配管の伸縮処理の方法として膨張曲管があります。
配管外径と伸縮量で計算して長さを決定します。
簡単に言うとエルボ4つで迂回してるような形状なんですが
その長さが迂回ルートの全長のみで長手、短手の指定は無いように見えます。
例えば65Aで伸縮量50mm吸収する場合4500mmの長さが必要になります。
極端に解釈すれば150mm振って4200mm配管してまた150mm戻すような配管でも
いいんでしょうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:タコベンド、Uベンド  ■名前 : Mr.インクレディブル  ■日付 : 08/4/21(月) 10:04  -------------------------------------------------------------------------
   与えられた配管の2点間を距離を確保して吸収しようとする
この場合、4200mmは距離として変わらないでしょう。
たんに 300mmだけ長くなっているだけ
式の意味は 弧の長さ(150mm×2)をとりなさいということ
これで会社の人に相談してみましょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:タコベンド、Uベンド  ■名前 : こてつ  ■日付 : 08/4/21(月) 17:52  -------------------------------------------------------------------------
   蒸気・高温水システム:千葉孝男著 に以下のように記載されています。
Uベント
 L=0.205√(D・△l)
  L:張出し部長さ(m)→(ループのうち、軸直角方向の出の長さ)
  D:管外径(cm)
  △l:管の膨張量(cm)
タコベント
 L‘=0.747√(D・△l)
  L‘:ベント部の全長(m)
 なお、この式はUベントにも利用でき、上式で得られたLを用いてW=L‘/5、L=2Wとしてもよい。但し、ガイドまでの長さは10Rの代わりに2Lとする。
 (W:ループ配管のうち、中央の直管部の軸方向の長さ)

従って、張出し部長さLと中央の直管部の軸方向の長さWの比率は標準的には2:1程度だと思います。

そうは言っても納まりの関係もあるので、もうひとつ

ダクトと空調配管及び冷凍冷蔵設計・施工・見積の実際:春日書房

この文献では、Uベント(エキスパンジョンループ)は線図にて選定することになっていて、
その最低寸法はL=0.6m、W=0.9mとなっています。
実用上はこれを各々の最小寸法として必要な全体長さをきめればよいと思います。

なお、本当は配管の熱応力計算を行って決めるのがベストなのですが、これはプラント配管なら実施していますが、建築設備配管ではやってませんね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:タコベンド、Uベンド  ■名前 : こてつ  ■日付 : 08/4/22(火) 11:31  -------------------------------------------------------------------------
   補足します。
(建築設備配管ではやってないと言って、過去に屋外蒸気管の基礎を熱応力で破損させたことがある苦い経験から・・・甘くみるとコワイです)

配管系の熱応力検討の必要性の判断基準  蒸気・高温水システム:千葉孝男著

必要性のない場合
     ・温度の低いもの(一例として100℃以下)
     ・口径の小さいもの((一例として50A以下)
必要性のある場合
     ・接続機器が敏感なもの(ポンプ、コンプレッサなど)
     ・直管部長さの大きいもの(伸び量が大きい)
     ・エルボやベントの少ないもの
     ・接続機器ノズルなど配管取付部の移動量が大きいもの
     ・大口径管に付く小口径管
     ・管の肉厚が大きいもの(熱応力は同じでも反力が大きい)
     ・内部流体による危険性の大きいもの(漏洩の防止)
     ・管の材質が高価なもの(不必要な可とう性を避け、材料の節約をはかる)

また、ANSI/ASMEの判定法
(1)固定点は両端の2点のみとする。
(2)全長にわたり管径・肉厚・材質が均一とする。
(3)分岐点がない。
このような配管系では次式を満足すれば、熱応力の詳細な解析は必要としない。
DY/[(L−U)^2]≦205
D:管の呼び径(mm)
L:管の延べ長さ(m)
U:固定点間の距離(m)
Y:吸収すべき全伸縮量(mm)

追記
管理人さんからの“「利用時のルール」 遵守のお願い”がまた上がりましたが、この元スレも
本を読んで疑問に思ったものなのか、実務の話で即応性が必要なのか、またスレ主がどの位の経験年数の人なのか、ご専門は?など

これらによって、回答する人も書き方が変わってくるし、レスもつけにくいですよね。
まあ、私は特に返事も期待していませんし、復習の意味も含めて勝手に書き込んでいるだけなので
・・・ブツブツ

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:タコベンド、Uベンド  ■名前 : ケミカル  ■日付 : 08/4/23(水) 16:35  -------------------------------------------------------------------------
   皆様ご返答ありがとうございました。
返事が遅れまして申し訳ありません。

蒸気配管で伸縮継手で施工しているのですが、伸縮は値段も高いし
支持架台も大がかりになるので確か本に書いてあったと思い
見直してみて疑問に思い質問させていただきました。
私の感覚では長手、短手方向両方ともそれなりに長さが無いと管のしなりが
期待できないので継手に応力が集中しそうでダメなのではと思いました。

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