Page    1980
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   建築設備フォーラムへ  ┃  会議室に戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼電算機用PACの除湿量計算  なおぽん 08/10/11(土) 11:21
   ┗Re:電算機用PACの除湿量計算  masa 08/10/11(土) 15:55
      ┗Re:電算機用PACの除湿量計算  なおぽん 08/10/11(土) 15:58

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : 電算機用PACの除湿量計算
 ■名前 : なおぽん
 ■日付 : 08/10/11(土) 11:21
 -------------------------------------------------------------------------
   はじめまして。いつも拝見させてもらってますが、今回初投稿です。
私、設備関係(主に空・衛)の現場施工管理をしている者です。今回
電算機室の床置き形PACの更新工事の担当となりました。更新する、PAC6台
には、過湿機能がありません。既設の2台(そのまま継続利用)には、過湿機能
あります。
過湿機能なしのPAC6台更新して、除湿が過大になってしまうのでは?との顧客の質問がありまして、急いでいたこともあり、設計部にどういう根拠で過湿機能なしの機器を選定したのか、問い合わせました。
結果、下記のような回答を得ました。

A.計算条件:室内24℃、50%

B.PAC除湿能力
        新設   既設
1.設置台数   6台   2台
2.冷房能力 全熱45.5KW  35.2KW
      顕熱45.0KW  34.9KW    カタログ値
      潜熱0.5 KW  0.3KW
3.SHF    0.989    0.990    =顕熱/全熱
4.風量   16200m3/h   13800m3/h  カタログ値   
5.熱水分比 227591    252601  =水の蒸発熱(2501KJ/Kg)/(1-SHF3):近似式

6.空気1kg  8.43kj/kg   7.66kj/kg  =全熱/風量4/(3600s/h)×(1.2kg/m3)
 の冷却能力              ×(1.0kj/kg・K)

7.空気1kg  0.0037g/kg  0.0030g/kg =上式6/熱水分比5
 の除湿量                                 
8.PAC1台  719.71g/h   502.12g/h  =上式7×風量4×(1.2kg/m3)
 の除湿量                                 
9.各PACの 4.32kg/h    1.00kg/h  =上式8×台数1
 除湿量

10.合計除湿量     5.32kg/h


C.過湿能力      既設のみ1台あたり4.8kg/h  合計過湿量9.60kg/h

       除湿量5.32kg/h < 過湿量9.60kg/h より、除湿過大にならない。

 長くなってすみません。これで説明しちゃったのですが、私が疑問に思っているのが、空気1kgあたりの冷却能力を求める式6。

全熱/風量4/(3600s/h)×(1.2kg/m3)×(1.0KJ/kg・K)

風量に空気の密度をかけて、時間当たりの空気の重さが出て、それに比熱をかける
と(kj/h・K)の単位になって、空気を1℃下げるのに必要な熱量?になる。
多分 1/3600s/hは、単位間違いで、1kw=3600kj/h からで、kj/hをkwに変換させる
ためにかけている。新設の数値で計算すると5.4kw/Kとなる。
冷房能力の全熱をそれで割ると、45.5kw÷5.4kw/K=8.43K これって、吹き出しの温度差になるのですか?どう考えても空気1kgあたりの冷却能力にならない・・・

でも、空気線図で24℃50%の室内温度から、SHF0.989で、線を引っ張り、温度差8.43℃とし、15.6℃との交点を出し、除湿量読むと、・・・・だいたい0.037g/kg
式9の答えと同じ位・・・じゃあ式はあってるのか?でも・・・・

長くてすみません。昨日から空調ハンドブック片手にずっと考え、今の状態に至ります。もしよろしければどなたかヒントをいただけないでしょうか?
なんか考えがどうどうめぐりになってしまい、抜け出せません。お願い致します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:電算機用PACの除湿量計算  ■名前 : masa  ■日付 : 08/10/11(土) 15:55  -------------------------------------------------------------------------
   空気1kg当たりの冷却能力を求めるには、冷房能力を送風量[重量]で割ればいいわけです。
送風量[容積]を送風量[重量]に変える為に、空気の比重量[密度]をかけます。 送風量[kg/h]=送風量[m3/h]×1.2[kg/m3]
冷房能力はkwで表示されているので、kw=kJ/sより、kJ/h=kw×3600s/hとなります。
したがって、冷房能力[kw]と送風量[m3/h]から、空気1kg当たりの冷却能力を求めるには、空気1kg当たりの冷却能力[kJ/kg]=冷房能力[kw]×3600[s/h]÷(送風量[m3/h]×1.2[kg/m3])となります。
6の式は、空気の冷却能力[kJ/kg]=全熱冷房能力[kw]÷(風量[m3/h]÷3600[s/h]×1.2[kg/m3])が正解だと思うので、上式と同じです。
比熱をかけているのは意味が無いような気がするのですが?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:電算機用PACの除湿量計算  ■名前 : なおぽん  ■日付 : 08/10/11(土) 15:58  -------------------------------------------------------------------------
   教授ありがとうございます。確かに空気の比熱をかけているのが、おかしかった
んですね。やっと理解ができました。式の意味を良く理解していない為、今回の様に間違いに気づかず、ぐるぐると計算していた自分を恥ずかしく思います。日々勉強しなければと改めて、痛感しました。ありがとうございました。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    建築設備フォーラムへ  ┃  会議室に戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                Page 1980





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━