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 ▼ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  新入社員の教育係り 08/11/10(月) 13:39
   ┣Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  noa 08/11/10(月) 17:42
   ┃  ┗Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  新入社員の教育係り 08/11/10(月) 22:18
   ┣Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  masa 08/11/10(月) 23:29
   ┃  ┗Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  masa 08/11/12(水) 13:11
   ┃     ┗Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  新入社員の教育係り 08/11/13(木) 13:50
   ┗Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  鉄人60号 08/11/12(水) 9:37
      ┗Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  新入社員の教育係り 08/11/13(木) 13:55

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 ■題名 : ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)
 ■名前 : 新入社員の教育係り
 ■日付 : 08/11/10(月) 13:39
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    初めまして、新入社員の教育係りをしている者ですが、ダクトの静圧計算で、使用する局部抵抗係数の事ですが、国交省設計基準書の円形ダクト急縮小の抵抗係数は、
    A1/A0  10  6  4  2 
      ζ     43   15  6.6 1.0
となっています。長方形ダクト急縮小の抵抗係数は、
    A1/A0  10  6  4  2 
      ζ     0.43  0.42 0.41 0.26
となっています。ある書籍では、角ダクトのほうが、丸ダクトに比例して20%前後圧力損失が大きいと書いて御座います。因みに、急拡大の場合は、角及び丸ダクトの抵抗係数は上記ほどの違いは御座いません。共に、前後のダクト断面積で求めるようになっております。丸ダクトと角ダクトの圧力損失が、何故違うのかが良く理解できておりません。誠に申し訳け御座いませんが、御存知の方はご説明頂けないでしょうか。宜しくお願い致します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  ■名前 : noa  ■日付 : 08/11/10(月) 17:42  -------------------------------------------------------------------------
   noaです。

新入社員教育と言うことですので、私が説明するのならということで書きます。

まず、入口は違うのに出口は変わらない事に関して、
駅の改札をイメージしてみてください。入口では改札の広さによって、単位時間に通れる人数が違ってきます。当然、広いほうが多く通れますよね。労力も使いません。逆に出口では、一定の速度で流れているのであれば、改札を出るときの労力は通路が狭かろうが広かろうが変わらないですよね。

次に、角と丸での違いに関してですが、
これは先ほども書きましたように入口形状によって違ってきます。ご提示の圧力損失係数が何を基準(断面積一定?、直径と一辺が同じ長さ?)で比較しているかによります。こうだからこうだという理論式はなく実験式となりますので、新入社員にいろいろ索してみてもらってはいかがでしょう?

ちなみに、出口側の抵抗係数は(1-(A1/A2))^2で表されます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  ■名前 : 新入社員の教育係り  ■日付 : 08/11/10(月) 22:18  -------------------------------------------------------------------------
    noa 様

ご返事、有難う御座います。私なりにイメージ出来ましたので、説明しています。
お忙しい中、本当に有難う御座いました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  ■名前 : masa  ■日付 : 08/11/10(月) 23:29  -------------------------------------------------------------------------
   A1/A0  10  6  4  2 
  ζ     43   15  6.6 1.0
と、
A1/A0  10  6  4  2 
 ζ     0.43  0.42 0.41 0.26
とは、引用元が違うので、丸ダクトと角ダクトの違いというより、実験式自体の違いだと思います。
最初の表は、引用元はASHRAEだと思います。(ASHRAEの場合は、角ダクトの実験式は無くて、丸ダクトの急縮小の係数から推定した値を角ダクトの急縮小の係数としています)
2番目の式の引用元は、手元の資料では不明でした。
なお、過去ログにもあるとおり、最初の式は流入速度(縮小前の流速)基準であり、2番目の式は、流出速度(縮小後の流速)基準であると思われます。
以下のリンクを参照してください。
http://www.setsubi-forum.jp/cgi-bin/c-board/data/design/log/tree_1694.htm

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  ■名前 : masa  ■日付 : 08/11/12(水) 13:11  -------------------------------------------------------------------------
   2番目の表も、ASHRAE(1977又は1981)の、下流側風速基準の表から引用したようです。(ただし、ASHRAEの表では、矩形も丸ダクトの区別は無く、同じ係数です)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  ■名前 : 新入社員の教育係り  ■日付 : 08/11/13(木) 13:50  -------------------------------------------------------------------------
    masa 様
ご返事が遅れて大変申し訳け御座いません。
前回ご返事頂いた内容を確認致します。
大変お忙しい中、有難う御座いました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  ■名前 : 鉄人60号  ■日付 : 08/11/12(水) 9:37  -------------------------------------------------------------------------
   今まであまりよく考えなかった問題です。

丸ダクトと角ダクトのエネルギー損失特性の違いは、
その内部の流れ、例えば速度分布や乱れ構造から解き明かしていかなければならないでしょう。
そこで、関連する資料を「矩形管内流れ」でググってみました。
難しい論文がたくさん出てきました。それも結構新しいものです。
管内流れは内部流れ分野に属するものであり、
飛行機設計等に関係する外部流れ分野に比べると、その解明が遅れているようです。

身近にありながら、分からないことって多いですね。
興味ある話題を提供いただきありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ダクトの静圧計算(局部抵抗係数)  ■名前 : 新入社員の教育係り  ■日付 : 08/11/13(木) 13:55  -------------------------------------------------------------------------
    鉄人60号 様

ご返事有難う御座います。私も気がつかなかった1人です。
今まで、何も考えずに書籍に書かれているので、鵜呑みに
していました。お忙しい中、有難う御座いました。

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