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 ▼電動機容量変更による電気設備変更について  庁舎管理人 13/12/5(木) 23:17
   ┣Re:電動機容量変更による電気設備変更について  masa 13/12/6(金) 0:47
   ┃  ┗Re:電動機容量変更による電気設備変更について  庁舎管理人 13/12/6(金) 21:08
   ┗Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  庁舎管理人 13/12/9(月) 22:00
      ┣Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  masa 13/12/10(火) 15:50
      ┃  ┗Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  庁舎管理人 13/12/11(水) 21:54
      ┃     ┗Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  masa 13/12/12(木) 2:23
      ┃        ┗Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  庁舎管理人 13/12/12(木) 22:57
      ┗揚水ポンプ容量の変更について  庁舎管理人 13/12/17(火) 22:19
         ┗Re:揚水ポンプ容量の変更について  masa 13/12/21(土) 10:34
            ┗Re:揚水ポンプ容量の変更について  庁舎管理人 13/12/26(木) 22:50

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 ■題名 : 電動機容量変更による電気設備変更について
 ■名前 : 庁舎管理人
 ■日付 : 13/12/5(木) 23:17
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   清水を送る際のポンプ選定ですが、電動機の容量が変更した場合はそれを制御する

インバータは変更になるものでしょうか?

インバータはある電動機に合わせて作られるわけではないと思うので、許容範囲は

あるのではないかなと思ってます。


もう一つでございますが、2つのポンプで送水する場合、吐出配管がそのままだと

1つのポンプで送水する場合に比べてどれくらい送水できるのでしょうか?

例えば1つのポンプで1の送水ができるとなると配管ロス含めて2つのポンプでは

2を送れずロスを0,2とすると1,8とかになるのでしょうか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:電動機容量変更による電気設備変更について  ■名前 : masa <masayosi@adachi.ne.jp>  ■日付 : 13/12/6(金) 0:47  -------------------------------------------------------------------------
   汎用インバーターに汎用モーターを組み合わせているならば、インバーターの定格出力以下のモーターなら使用は可能でしょう。
ただし、専用モーターを組み合わせている場合は、使用できない可能性が高いです。
また、標準モーターを使用しているならば、インバーターも適合したものを選んでいるはずなので、通常モーター容量を変更する場合は、大きな物にする場合が多いので、インバーターも大容量に変更する場合が多いはずです。
ポンプの連合運転ですが、並列、直列運転でその特性は変わってきます。
同じポンプを2台組み合わせる場合は、並列の場合はポンプ特性線図の流量を2倍に拡大した特性となり、直列の場合は、揚程を2倍に拡大した特性となります。
流量に関しては、どちら共、1台運転時より増やす事は可能ですが、その特性や送水量は異なります。
また、配管系が揚水か循環かで、配管系の揚程曲線が異なります。
揚水の場合は、一般的に落差がポンプ揚程の主な要素であり、循環系の場合は配管抵抗のみが主な要素となります。
ポンプの送水量は、配管系の抵抗曲線+落差とポンプ特性線図の揚程が交わる点で定まります。
したがって、単純に2台運転だから、送水量が何倍とは言えません。
並列運転の場合でも、2倍にはならないという事は確かです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:電動機容量変更による電気設備変更について  ■名前 : 庁舎管理人  ■日付 : 13/12/6(金) 21:08  -------------------------------------------------------------------------
   詳しいご回答ありがとうございました。
専用ではないと思うので出力以下なら流用が可能なんですね。

ポンプは並列運転です。ご助言いただいた通りですと1台で1でるとすると
2台で2が出ないって事を理解させていただきました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  ■名前 : 庁舎管理人  ■日付 : 13/12/9(月) 22:00  -------------------------------------------------------------------------
   度々質問申し訳ありません。

大規模マンションでの給水量から揚水ポンプ容量の見直しを考えてます。
考え方は、過去の実績での日報・月報からの平均給水量や最大給水量を確認し
時間最大係数を算出、見合ったポンプ容量を出すことと思います。

平均給水量が100L(日)として最大給水量が120L(日)とします。
その際に最大係数は平均/最大=0.8・・となるのでしょうか?

逆に最低の場合は、1番給水量が少ない時間と平均で算出し、最小係数を
出す、最低量が80Lとすると、平均/最小=1.25でしょうか?
(逆に数字が多いのでこちらが最大係数でしょうか?(@_@;)

もし、そうだとしましたら
時間最大給水量を求める際に、過去最大給水量(日)×24時間×最大計数(0.8)=時間辺りの最大給水量(時間)

色々と違うと思いますのでご教授下さい。よろしくお願いします・・。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  ■名前 : masa <masayosi@adachi.ne.jp>  ■日付 : 13/12/10(火) 15:50  -------------------------------------------------------------------------
   給水方式によって、揚水(給水)ポンプの水量計算は大きく異なります。
受水槽+高置水槽+揚水ポンプの場合は、高置水槽の容量が適正であれば、揚水ポンプは、瞬時最大給水量と高置水槽容量、揚水ポンプの水収支計算により、自動的に定まります。
仮に住戸数100戸、1住戸の住人数=4人、一日使用水量=250L/人・日とすれば、一日使用水量=100戸×4人×250L/人・日=100,000L/日
使用時間=10hとすれば
時間平均使用水量=100,000L÷10h=10,000L/h
時間最大使用水量=10,000L/h×2.0(時間最大係数)=20,000L/h
瞬時最大使用水量=20,000L/h×1.5(瞬時最大係数)÷60min/h=500L/min
受水槽容量=一日使用水量×0.5=100,000L×0.5=50,000L→50m3
高置水槽容量は、揚水ポンプの水量=時間最大給水量=20,000L/h÷60min/h≒334L/minとすると、水収支より
高置水槽容量>=(瞬時最大給水量−揚水ポンプ水量)×ピーク時間(min)+揚水ポンプ水量×ポンプの最短運転時間(min)
ピーク時間=30min、ポンプの最短運転時間=5minとすると
高置水槽容量>=(500-334)×30+334×5=6,650L→7m3とする。
もし、揚水ポンプの水量を変える必要があるとすると、高置水槽の容量が適切で無く、渇水をおこす場合です。
この場合は、揚水量を増やして、渇水を防止する必要があります。
逆に容量が過大な場合は、揚水ポンプの稼働時間が減るだけですから、問題は生じません。
受水槽+加圧給水ポンプもしくは直圧増圧給水の場合は、給水(揚水)ポンプの水量は、瞬時最大使用水量で決定します。
瞬時最大使用水量の計算については、BL認定基準による方法、給水人口(東京都)による方法、一日使用水量から推定する方法があります。
BL推奨機器による方法:給水戸数9戸以下瞬時最大使用水量Q=42N^0.33、給水戸数10〜600戸、瞬時最大使用水量Q=19N^0.67、N=住戸数
給水人口(東京都)による方法:居住人員30人以下 瞬時最大使用水量=26×(人数)^0.36、居住人員30人を超え2000人以下の場合 瞬時最大使用水量=15.2×(人数)^0.51
一日使用水量から推定:瞬時最大使用水量=時間平均給水量×瞬時最大係数(3.0〜4.0)
受水槽+加圧給水ポンプ方式の例と同じ条件で瞬時最大使用水量を求めると
BL認定基準による方法:瞬時最大使用水量=19×100^0.67≒416L/min
給水人口(東京都)による方法:瞬時最大使用水量=15.2×(100×4)^0.51≒323L/min
一日使用水量から推定:瞬時最大使用水量=10,000L/h×3.0÷60min/h=500L/min
上記より適切なものを選定する事になります。
共同住宅の場合は、居住者の入れ替わりがあるので、実績により揚水(給水)ポンプの水量を見直すとすれば、給水量が足りない場合だけになると思います。
居住者により使用水量は異なるので、上記の最低水量程度まで水量を減らす事は可能かもしれませんが、実績で極端に減らしても、将来もそうだとは限りません。
したがって、実績を使うにしても、かなりの余裕率をかけて揚水(給水)ポンプ水量を決めるべきでしょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  ■名前 : 庁舎管理人  ■日付 : 13/12/11(水) 21:54  -------------------------------------------------------------------------
   非常に細かい返信ありがとうございました。
2日間かかってようやくりかいできました^^;

余裕をもって選定した方が将来を考えると必要と感じます。

あと時間最大係数は2.0となっておりますが、この係数は固定なんですか?
最大量÷平均と思ってまして事により変化すると踏んでますが間違ってますでしょうか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  ■名前 : masa <masayosi@adachi.ne.jp>  ■日付 : 13/12/12(木) 2:23  -------------------------------------------------------------------------
   時間最大係数は、1.5〜2.0の範囲で使用形態を考慮して適切な値を選定する事になります。
現在は、直結増圧給水が多くなっているので、時間最大係数より、瞬時最大係数の方が重要になっています。
むしろ、瞬時最大係数の方が給水不能になるので、想定が難しいです。
一般的には、瞬時最大係数は、時間最大使用係数×1.5〜2.0の範囲で選定されますが、利用形態が待時式(集中利用式)の建物では、3.0〜4.0になる場合もあります。
直結給水では、瞬時最大使用水量で、制限流速(多くの水道事業者は2.0m/s以下)を超えない範囲で、引き込み管径を選定する必要があります。(大阪市など一部の地域では、3.0m/s程度を制限流速にしています)
時間平均使用水量と時間最大使用水量は、受水槽方式の場合に、引き込み管径を決める根拠になっています。
受水槽容量が適切であれば、多くの水道事業者は時間平均使用水量を引き込み管径を決める水量としています。
時間最大使用水量を引き込み管径を決める水量としている水道事業者の多くは、時間最大係数を1.5としています。
私は、設計上の時間最大係数は、2.0として、瞬時最大係数は即時式の場合1.5〜2.0、待時式の場合は利用形態によって2.0〜4.0を採用しています。
実際は、統計資料によって、時間最大使用係数、瞬時最大係数を標準化できますが、個々の建物によって微妙な差は生じます。
共同住宅の場合は、入居率、入居者数、入居者の年齢構成によって、かなりの差異が生じます。
実務上は、最大値で設計しないと、給水不能になる場合があります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:給水(水量)計算について(ポンプ選定)  ■名前 : 庁舎管理人  ■日付 : 13/12/12(木) 22:57  -------------------------------------------------------------------------
   masa様、非常にわかりやすい回答ありがとうございました。
教えていただいた通り設計していきます^^

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 揚水ポンプ容量の変更について  ■名前 : 庁舎管理人  ■日付 : 13/12/17(火) 22:19  -------------------------------------------------------------------------
   お世話になっております。
すいません水量計算や電気容量について把握できました。ありがとうございます。

聞いてばかりで申し訳ありません。
高層ビル?約20mですが・・・が揚水ポンプの見直しを図る際に既存のポンプが3台ございます。
1つは1KL(1000L)/分、11kw
2つめに3KL/分で減圧しており中間ポンプ仕様です。22kW
3つめは3KL/分で減圧しておりません。22kW
揚程はすべて30mで設置されてます。

普段流れてくる水を揚水して贈る形で貯槽水位を保っておりまして、需要に対して送るわけではありません。
ですので100流れてきたら約100送ってしまう考えです。

 こちらを減圧しているのでロスがもったいないので、1つめは同様、2つめを2.5KLにダウンし電動機は同容量22kW、3つめも1日に数時間しか動かないので2つめと交互運転できるように2.5KLで電動機は同容量と考えております。
 そうすると2と3は、どちらが故障しても賄えるかなと考えてます。1つめが壊れた場合は出口弁で絞る考えです。
余談で20mの落差があるのでチャッキ弁を緩閉式に変えたいと思います。

 こういう方法(減圧ロス対策し損失を減らすが電動機は変わらないので電気代は落ちない!?)は有りなのでしょうか?

長々となってしまいました。申し訳ありませんよろしくお願いします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:揚水ポンプ容量の変更について  ■名前 : masa <masayosi@adachi.ne.jp>  ■日付 : 13/12/21(土) 10:34  -------------------------------------------------------------------------
   投稿内容だけでは、揚水ポンプのシステムがどうなっているかが不明です。
まず、3台のポンプが並列で、1つの揚水管に接続されているとすると、3台が揚水量に応じて、台数制御されていると言う事でしょうか?
送られてきた水を送水しているだけと言う事ですが、受水槽があって、受水槽の水位によって、ポンプを起動するシステムと言うことでしょうか?
仮にそうだとすると、満水位で3000L/min×30mのポンプ起動、中間水位で3000L/min×減圧弁設定圧力ポンプ起動、低水位で1000L/min×30mポンプ起動のローテーション運転もしくは、台数の組み合わせで運転しているのかもしれません。
ただし、並列の場合は、中間水位ポンプのみに減圧弁を入れている意味がわかりません。
システムの系統図のようなものを投稿していただけると、イメージが掴みやすいと思います。
汎用の複数ポンプシステムで無いのなら、設計書もしくは、システム説明書が存在するはずです。
もし無ければ、設計者もしくは、納入業者に設計意図を問い合わせた方が良いと思います。
中間ポンプを取り替えて、減圧弁を外して良いかは、設計意図によります。
最初から減圧弁が不要ならば、そのように設計しているはずです。
したがって、安易にシステムを変更するのは、システム自体が成り立たなくなる可能性もありますし、責任も施主側になってしまいます。
設計上で余裕を取りすぎて、揚程や水量が過大な場合は、ポンプ変更によって、不要な動力を削減する事は可能です。
仮に、水量と揚程を適切にする為に減少させたポンプに変更した場合は、電動機が同容量でも、水動力は減少します。
汎用電動機は、電動機容量は一定の系列しかありませんから、系列の間の水動力で良い場合でも、上の系列の電動機を選定します。
その場合は、仮に22kwの電動機であっても、水動力は22kw未満なので、以前のポンプより消費電力は減少します。
厳密には、ポンプの特性曲線と運転点から、正確な消費電力を読み取る事になります。(運転中に運転電流を読み取れば、電動機の力率から消費電力を算出できます)
当然、水動力が落ちれば、消費電力も減少するので、電気代は下がります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:揚水ポンプ容量の変更について  ■名前 : 庁舎管理人  ■日付 : 13/12/26(木) 22:50  -------------------------------------------------------------------------
   遅れました。
3台のポンプが並列になっており、1つの揚水管で接続されて揚水していく
イメージです。台数制御はしていません時間で、どのポンプが起動するなど
CRTで行っております。

地下の水槽に水が溜まってそれを揚水するイメージです。
揚水されると水位が下がり水槽に水が流れてくる特殊?な感じな作りです。^^;
雨水槽的なイメージを持っていただければいいのでしょうか??
(雨が降らなくても水位が下がると給水が開いて水槽に水が溜まるような)

減圧弁がついてるのは、当時の方が居ないので推測ではありますが、3台のポンプで小・中・大と作ったのではないかなと思ってます。
しかし今では減圧弁を設けなくても全開で中ポンプを作れるのでそれにした方が
はるかにエネルギーロスを防げると思ってます。

ですので水動力の件については非常に助かります。実施したら電力削減できそうです。

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