建築設備フォーラム トップページへ


建築設備の情報誌                            配信部数: 30,530
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

【別冊】  週 刊−建 築 設 備 ニ ュ ー ス                      3月 30日号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
──────────────────────────────────────┐
(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)からのお知らせ
──────────────────────────────────────┘

          ******* 「BEST開発普及事業」研究会参加のご案内 *******

◆新築だけでなく既存建築物にも適用できる総合的なエネルギーシミュレーション
 ソフトの開発プロジェクトへ参加して下さる企業を募集しています。

■ 趣 旨 ■───────────────────────────────
 京都議定書の発効に伴い、建築分野における省エネルギーが大きな課題となってい
ます。我が国では1970年代における2度のオイルショックを契機に、建築物の省
エネルギー基準が施行され、その後順次整備されてきました。特に昨年の省エネ法の
改正では、新築に加え、大規模修繕等を行う場合の省エネルギー措置の届け出と定期
報告が義務づけられ、既存ストックに対する省エネルギー対策も求められることとな
りました。
  建築物におけるエネルギーの一層の効率的利用を図るためには、新築とあわせて既
存建築物にも適用できる総合的なエネルギーシミュレーションソフトが求められてい
ます。このため、財団では広く一般企業等からの参加を募り、関係諸団体の協賛を得
て、建築物のエネルギーシミュレーションソフトの開発・普及を行うこととし、
「(仮称)BEST開発普及委員会」(委員長:村上周三 慶応義塾大学教授)を創設
することといたしました。
つきましては、建築関係業務に関する企業等にぜひご参加頂きたくご案内いたします。

◆「BEST開発普及事業」公式ホームページで詳しくご紹介しておりますので
  ご参照下さい。 http://www.ibec.or.jp/best/

■ 開発概要 ■──────────────────────────────
1.期    間 :2年間(平成18年度〜19年度)
2.参 加 費 :1口 50万円(消費税別途)以上(大口参加の場合は別途ご相談)
3.申込期間 :平成18年2月22日〜平成18年4月30日
4.特 典 等 :
        (1) 原則としてBEST開発委員会等(一部)への参加又はオブザーバー参加
        (2) 参加費一口につき5本以上の使用許諾(ライセンス)を取得
        (3) 参加企業には、定期的に成果の報告と提供を行う
5.説 明 会 :18年4月20日(木) [第2回 BEST開発普及事業説明会]を開催
6.協賛団体 :(社)日本建築学会、(社)空気調和・衛生工学会、(社)電気設備学会、
              (社)建築設備技術者協会

■ 事務局(問い合わせ・申込先) ■─────────────────────
 (財)建築環境・省エネルギー機構 建築研究部
 TEL 03-3222-6693 FAX 03-3222-6696 E-mail: staff-3@ibec.or.jp
 実施計画、申込方法等のご案内: http://www.ibec.or.jp/best/admission/


━━━━━━━━━━━━━━〈 参 考 資 料 〉━━━━━━━━━━━━━

『(仮称)BEST(Building Energy Simulation Tool)開発にあたって』   
 −建築物の総合エネルギー評価ガイドライン検討委員会の審議を踏まえて−         

           財団法人 建築環境・省エネルギー機構 理事長 村上 周三

 (仮称)BEST開発は、我が国の建築分野における一層の省エネルギーを推進する
ために欠かすことのできないソフトウェア(以降、BESTと呼ぶ)を開発することを目
的としている。BESTは、ユーザーフレンドリーを基本概念とし高度な専門知識を持た
ない技術者にも利用可能で、新築はもとより既存建築にも、ライフサイクルの各段階
で適用可能であること、また、空調に限らず照明や給湯などの総合的なエネルギー消
費量予測を視野に入れていること、さらには、新たな技術革新に対して機能追加や機
能更新が容易であることなど、世界に例を見ない先進の機能を備えたソフトウェアと
なることを想定している。したがって、BESTは、建築分野における根幹のソフトとな
ることから、その保守管理体制の構築が極めて重大な検討課題であり、ソフト開発の
みならず保守管理体制についても開発委員会で討議が尽くされる必要がある。

 このように、BESTは、最先端のエネルギー・シミュレーション・ソフトであるだけ
でなく、我が国の建築分野における貴重な財産になり得るものである。また、BESTの
開発に当たっては、財団法人建築環境・省エネルギー機構において、国の支援を受け
て進めている「環境負荷削減のための建築物の総合的なエネルギー消費量算出ツール
開発のためのガイドライン」の成果を踏まえたものとする。ところでBESTは、現在、
建築確認申請時において建築物のエネルギー性能を評価するためのソフトであるBECS
(Building Energy Consumption Simulator) との整合を図るほか、全てを新規に開
発するのではなく、既往のソフトをある程度下敷きにすることで開発期間の短縮や資
源の有効活用を図ることが望ましいと考えられる。

 具体的には、負荷計算に関してはHASP/ACLDが最も有力な基盤ソフトと考えられる。
ただし、多様な建築空間を検討するため、各種の計算ソフトとの融合や計算手法の選
択に関しても検討を重ね、最も適した基盤ソフトを選択することが求められる。
一方、システム・シミュレーションに関しては、国土交通省官庁営繕部がライフサイ
クル・エネルギー・マネジメントの概念のもとLCEMツールの開発に着手し既に成果を
挙げつつある。このソフトは、システムを構成している機器の動作状況を受け渡しす
るためのパラメータの設定や、制御情報のあり方、収束計算の手法など極めて高度な
次元で完成に近づいており、このツールに使われている計算ソフトの内容がシステム
・シミュレーションの基盤ソフトに組み込まれることが極めて有力と考えられる。
したがって、BESTの開発は、これらのソフトの特徴を取り入れたものを基盤として進
めることが重要である。
                                                                        以上

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃《 建築設備フォーラム 》 http://www.setsubi-forum.jp/

┃        3月のパスワード :  ユーザー名: ○○○  パスワード: ○○

┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

┃編 集 : 建築設備フォーラム http://www.setsubi-forum.jp/
┃発 行 : (株)環境システムデザイン研究所
┃メール : http://www.setsubi-forum.jp/mail.html
┃      注) このメルマガに直接返信しても届きませんので、ご注意下さい。

┃バックナンバー : http://www.setsubi-forum.jp/melmaga_bn.html
┃広告の掲載申込 : http://www.setsubi-forum.jp/ko-koku.html

┃配信先変更 : http://k.d.cbz.jp/t/j3lo/50rakux0z92qf96t9o
┃配信の停止 : http://k.d.cbz.jp/t/j3lo/50ralux0z92qf96t9o
┃配信の申込 : http://www.setsubi-forum.jp/melmaga.html

┃【転送禁止】 Copyright(c) 2006 Environmental System Design Institute, Inc.

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


建築設備フォーラム トップページへ