三菱地所(株)は、「輻射空調システム」と「LED知的照明システム」を導入したエコッツェリア内の「次世代低炭素型技術実証オフィス」で、15ヶ月間にわたる実証実験を行ったところ、約30%の消費電力削減効果があったと発表した。
空調では、天井と壁面に水を通す「輻射空調」に加え、個別調整ができる「床吹き出し空調」や、調湿機能を持つ「デシカント空調」、「自動制御ブラインド+エアフローウインドウ」などを組み合わせた結果、標準仕様に比べて、空調用搬送動力で40%以上の消費電力削減効果が認められた。
「LED知的照明システム」は、就業者が各自の業務内容や体調、気分に合わせて自由に照度や色温度を調節できるもので、標準仕様に比べて約60%の消費電力削減が可能だった。 また、就業者は、JIS推奨の机上照度750ルクスよりも低い 350〜450ルクスを好み、昼白色の蛍光灯(5000ケルビン)よりも温かみのある 3500〜4200ケルビンの色温度を好むことも分かったという。 |