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 ▼蒸気減圧弁の前後  師走 09/12/22(火) 12:40
   ┗Re:蒸気減圧弁の前後  鉄人60号 09/12/22(火) 20:40
      ┗Re:蒸気減圧弁の前後  師走 09/12/25(金) 11:14

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 ■題名 : 蒸気減圧弁の前後
 ■名前 : 師走
 ■日付 : 09/12/22(火) 12:40
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   蒸気配管の設計を今度初めてするのですが、疑問点が一つありまして、皆様のお知恵をお貸しください。
減圧弁の前後では蒸気の変化はどの様な事になるのでしょうか?
一次側 0.5MPa-50A   二次側 0.4MPa-50A 流量は500kg/h
0.5MPaだと143℃(飽和蒸気)程で、これが減圧弁で0.4MPaになったときには
0.4MPa 143℃の過熱蒸気になるという解釈でよろしいのでしょうか?
0.4MPaだと133℃(飽和蒸気)だから+10℃の顕熱を持つ過熱蒸気。

宜しくお願い致します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気減圧弁の前後  ■名前 : 鉄人60号  ■日付 : 09/12/22(火) 20:40  -------------------------------------------------------------------------
   別のスレッドに出てきたエンタルピーがここでも役に立ちます。
減圧弁内部の流れは、狭い隙間を通って高圧側から低圧側に流体が流れる現象です。
熱力学では絞り弁を通る流れとよばれています。
この場合、絞り部分では流速が早く熱の出入りする時間がないので断熱流れとなり、
多くの場合、速度エネルギーの変化を無視できますから、
絞り弁(減圧弁)前後のエンタルピーは等しくなります。
これが分かれば後は蒸気表から具体的な現象を計算できます。
0.5MPaの飽和蒸気エンタルピー2748.11KJ/kg
0.4MPaの飽和蒸気エンタルピー2738.06kJ/kg

師走さんの言われるように
減圧弁に入る蒸気が飽和蒸気であれば、減圧弁から出る蒸気は過熱蒸気になります。
蒸気表から計算すると、0.4MPaの過熱蒸気の比熱は約2kJ/kg・Kですから
減圧弁出口の蒸気温度は、低圧側圧力の飽和蒸気に比べ約5K高くなります。

ところで、現場の蒸気配管では必ず放熱がありますから
減圧弁に入る蒸気は、100%飽和蒸気(乾き度1000%)ではないでしょう。
そこで乾き度が何%だと減圧弁出口の蒸気が飽和蒸気になるか計算すると
乾き度99.5%になります。
この結果から考えると、減圧弁出口の蒸気をその圧力の飽和蒸気と考えても
現場的には間違いではないことになりますね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気減圧弁の前後  ■名前 : 師走  ■日付 : 09/12/25(金) 11:14  -------------------------------------------------------------------------
   ウヤムヤだった所が解決できました、本当に有難う御座います。

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