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23196) スパイラルダクトの絶対粗度について hiro 25/11/8(土) 11:28 [添付][添付]
23198) Re:スパイラルダクトの絶対粗度について masa 25/11/10(月) 11:44
23199) Re:スパイラルダクトの絶対粗度について hiro 25/11/11(火) 6:09

23196) スパイラルダクトの絶対粗度について
 hiro  - 25/11/8(土) 11:28 -
  
初めて投稿させていただきます。

ダクトの圧力損失計算に使用するスパイラルダクトの絶対粗さεの値について
結論から申し上げますと、新設するスパイラルダクトの圧損計算に使用する絶対粗さに、ε=0.03[mm]を使用すれば良いのか、ε=0.09[mm]のどちらを使用すれば良いのか確かな根拠が見つからないので、お知恵を拝借したいと思い投稿いたしました。

空気調和・衛生工学会便覧14版では0.09[mm]しか掲載が無く、日本設備設計事務所協会連合会のソフトでは0.09と説明書に記載があるので、計算時にはε=0.09の値を使用しております。

日本キヤリアカタログの表3−6ダクト内壁の粗さ(参考文献は便覧(何版か記載は無し))には、
ダクト材料 粗さの程度(等級) 絶対粗さε[mm]
亜鉛鉄板(連結巻き継ぎ目なしで新しい) 滑らか 0.03[mm](0.091>)
亜鉛鉄板(連結巻き継ぎ目なし) やや滑らか 0.09[mm](0.061〜0.1223)
と掲載があり、「新しい」と記載されているので、便覧13版の表(参考文献はASHRAE1981)には同表のε=0.03[mm]等の値の掲載があるのだろうと予想しているのですが、手元に14版しか無いため、確認しておりません。

便覧14版の表(参考文献はASHRAE2001)には、亜鉛鉄板(連結巻き継ぎ目なしで新しい)の値ε=0.03の掲載はなく、ASHRAE2001以降のASHRAEも部分的に参照したのですが、私が探した範囲では、0.03[mm](≒0.0001ft)と記載されている箇所は見つかりませんでした。

ASHRAEも2001では[mm]単位ですが、2009では[ft]になっていたり、本家ソースも単位の誤植と思われる箇所があるため、私の混乱の原因の一つとなっており、どちら値を使用すれば良いか判断がつきませんでした。

みなさんがどちらを使用しているか、どちらを使用したら良いかのご意見、またその根拠をご存知の方がいらっしゃいましたら、お手数ですがご教授いただけると大変助かります。

よろしくお願いいたします。

添付画像
【p180便覧14版Vol3表4-8.jpg : 27.2KB】

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【p.543表3-6絶対粗さ東芝.jpg : 26.1KB】
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23198) Re:スパイラルダクトの絶対粗度について
 masa E-MAIL  - 25/11/10(月) 11:44 -
  
一般的なダクト設計の場合は、絶対粗度ε=0.18oで計算する場合が多いと思います。
便覧に記載されているダクト抵抗線図はε=0.18oで作成されており、スパイラルダクトもこれを用いて良いこととなっています。
建築設備設計基準(公共建築協会刊)は、亜鉛鉄板ダクトの絶対粗度ε=0.15oで記載され、ダクト抵抗線図もε=0.15oで作成されています。
メーカーでは、栗本鐵工所、フジモリ産業、三菱電機などの技術資料はε=0.18oで記載されています。
円形ダクトのシームレス管などは、ε=0.09oで良いかもしれませんが、スパイラルダクトの場合は、ハゼ部が内部に出てくるので、0.15o以上とした方が無難だと思います。
便覧やメーカーの抵抗線図は元になった井上宇市氏の図表を使用しているだけだと思います。 井上宇市氏の図表は、ε=0.15oを基準として、余裕としてε=0.18oで作成されています。
引用あり
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23199) Re:スパイラルダクトの絶対粗度について
 hiro  - 25/11/11(火) 6:09 -
  
masa様、早速の大変貴重なレス、ありがとうございました。

同僚やメーカーなど誰に聞いても解決出来ない事を1人で考えて悶々としていても、masa様を始めとするハイレベルな方々の的確なレスを拝見して解決出来たり、大きなヒントになる事がよくあるので、いつも大変感謝しております。

masa様のご回答の通り、スパイラルダクトは標準滑らかさの絶対粗さとして、建築設備設計基準のダクト抵抗線図で使用されているε=0.15[mm]を計算に使用していきたいと思います。

便覧14版ではスパイラルダクトの絶対ソドε=0.09[mm]となっており、便覧13版の井上宇市氏の図表の典拠となっているらしいASHRAE2001のp.34.9のダクト抵抗線図でもε=0.09[mm]となっているのが少し気になりますが、ASHRAEの表を見ると、実験に使用されたダクトの仕様が、継ぎ目間隔がスパイラルダクトよりも大きく、比較的内部表面が滑らかな仕様かと推測できますので、また、実際はε=0.09でもε=0.15でも管摩擦係数λの値にに大きく影響しないので、あまり気にしない事にします。
引用あり
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