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 ▼耐火二層管  とも 16/12/6(火) 13:01
   ┣Re:耐火二層管  北の設備士 16/12/6(火) 16:25
   ┃  ┗Re:耐火二層管  とも 16/12/6(火) 18:53
   ┗Re:耐火二層管  masa 16/12/6(火) 23:52

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 ■題名 : 耐火二層管
 ■名前 : とも
 ■日付 : 16/12/6(火) 13:01
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   お世話になります。

専門学校(築20年程度、4階建て、S造)のトイレ 改修工事なのですが
各階、トイレが上下にあります。

和風便器 → 洋風便器
小便器 撤去 → 洋風便器 などの工事内容です。

既存の排水管が全て耐火二層管を使用しています。

現在は、スラブ貫通部の処理は
VP50・VP75は、モルタルなどの不燃材料を充電で、使用可
VP65・VP100は、貫通部に「フィブロック」を巻きモルタル補修で、使用可
と、解釈していますが問題ないでしょうか。


1、新築工事時は全て耐火二層管を使用しなければいけなかったのでしょうか。
2、スラブ貫通部1mのみ耐火二層管で良かったが、貫通部の多いトイレなので全て使用したのでしょうか。
3、設計者の指示で使用したのでしょうか。
4、いつ頃、法改正がありVPが使用できるようになったのでしょうか。


質問ばかりで申し訳ございませんが、ご教授をお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:耐火二層管  ■名前 : 北の設備士  ■日付 : 16/12/6(火) 16:25  -------------------------------------------------------------------------
   耐火二層管は区画貫通部出来る塩ビ管の役割だけではありません。
裸管で排水管を天井内配管(又は床上配管)する場合は、結露及び排水流下音を防ぐために保温を巻く必要が有りますが、
耐火二層管には断熱・遮音性も備えているため配管のみで断熱遮音施工が不要になるメリットが有りますので工数削減やコスト削減に有効です。
(ある意味設備施工の基本です)
区画貫通部に関しても耐火二層管を使用して耐火被覆を付けたまま貫通し隙間をモルタル埋めしたほうが効率的だと思います。
なので既存建物はごく普通の施工をしているだけです

改修工事とのことなので時間の制約や工期短縮を迫られる中で施工工数を減らすのは必須ですので、
排水配管工事(フィブロック巻・認定シール貼り)→保温工事よりも
耐火二層管で全て配管(貫通部のモルタル埋めにAパッドを使用)
のほうが良いと思いますよ。

一度”耐火二層管 役割”で検索して、材料の性能・性質を調べてみましょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:耐火二層管  ■名前 : とも  ■日付 : 16/12/6(火) 18:53  -------------------------------------------------------------------------
   北の設備士 様、貴重なご意見ありがとうございます。

おっしゃる通り耐火二層管は、防火・遮音・結露対策には最適な管種だと勉強になりました。
今まで耐火の事しか考えていませんでした。


>一度”耐火二層管 役割”で検索して、材料の性能・性質を調べてみましょう。

ありがとうございます。勉強いたします。

今回の改修工事は、民間工事でコスト最優先となっていまして
若干、質は落ちるとは思いますが VP75にAパッドのモルタル補修のみで考えていました。

ただ欠陥(違法)な工事になってはいけないと思い

スラブ貫通部の処理は
VP50・VP75は、モルタルなどの不燃材料を充電で、使用可
VP65・VP100は、貫通部に「フィブロック」を巻きモルタル補修で、使用可
と、解釈していますが問題ないでしょうか。と質問させて頂きました。


基本は耐火二層管の使用と思うのですが
民間工事で予算がない現場なのですがVP75の裸管は、やってはいけないレベルの施工となるのでしょうか。
宜しくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:耐火二層管  ■名前 : masa  ■日付 : 16/12/6(火) 23:52  -------------------------------------------------------------------------
   耐火二層管の場合は、不燃材料ではありませんから、防火区画貫通部の両側1mのみの施工では、区画貫通工法として認められません。
したがって、防火区画貫通工法としての認定条件を満たす必要があります。
詳しくは、メーカーの認定書に記載されている工法の認定条件を見ていただく必要がありますが、基本的には、区画貫通部が床(及び上階の床)のみの場合は、立管はすべて耐火二層管とし、床上の転がし配管は、立管の接合部から1mを耐火二層管とする必要があります。(竪管の接合部から1mを超えた部分は合成樹脂管としてかまいません)
立管から、防火区画の壁を経由して配管する場合は、立管をすべて耐火二層管とし、防火区画の壁から1mを耐火二層管で施工します。(防火区画の壁から1mを超えた部分は合成樹脂管としてかまいません)
したがって、立管の一部を合成樹脂管とした場合は、認定条件を満たしませんから、その場合は、防火区画の床の貫通部は耐火二層管でも別の区画貫通工法とする必要があります。
告示適合の塩ビ管で施工できない部分は、別の防火区画貫通工法を使用する事になります。
便器の配管の床貫通部は、認定工法を使えば、横枝管はVPも可能ですが、耐火二層管で一体で施工する事も可能です。
遮音に関しては、VPの方が劣るのは確かです。

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