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 ▼水の流れの計算  stone 04/7/7(水) 8:31
   ┗Re:水の流れの計算  stein 04/7/7(水) 22:48
      ┣Re:水の流れの計算  ミロス 04/7/8(木) 9:31
      ┗Re:水の流れの計算  stein 04/7/8(木) 16:10

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 ■題名 : 水の流れの計算
 ■名前 : stone
 ■日付 : 04/7/7(水) 8:31
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   550m3/hr、1kg/cm2Gで250Aのヘッダーに125Aの枝管がついています。

      250Aヘッダー
|−−−−−−−−−−−−−−−−−−|
  |  |  |  |  |  |
      125Aヘッダー


125Aのヘッダー先(冷却塔)の圧力損失が均等である場合で
水入口がヘッダーの左端かど真ん中に入った場合のそれぞれの
125Aの水量を知りたいのですがどのような計算式があるのでしょうか?
できるだけ均等に流さなければいけないのですが、コスト削減のため
バルブの設置を少なくするため検討しています。
ご存知の方がいらっしゃいましたら宜しくお願いします。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:水の流れの計算  ■名前 : stein  ■日付 : 04/7/7(水) 22:48  -------------------------------------------------------------------------
   貴方と同じ名前を持つsteinです。回答します。
●計算
1)「支管取出口から冷却塔までの圧力損失が均等である」という条件は重要です。もう一度確認して下さい。
2)問題のヘッダー流れは、単純に考えれば分岐流れの組み合わせです。分岐損失係数は便覧に載っています。
3)普通、支管流量は主管口から離れるほど多くなり、最終端支管で最大となります。
4)支管間隔Lが小さすぎると支管流れ間で干渉が起き、便覧に載っている損失係数は使えません。経験則ですが、Lはヘッダー径Dの5倍以上とったほうが良いでしょう。
●均等分配法
1)原理的には、ヘッダー内の流速を小さくして分岐損失を極力小さくすれば均等分配できます。これから見ると貴方の計画したヘッダー径は小さすぎます。
2)現場でT型管で均等配分する場合は、抵抗の少ない(流量の多い)支管に弁を付け、その弁を絞って流量調節します。弁が1個で済みます。この方法を応用すれば弁を減らすことができます。
●無弁方式はコスト低減になるか?
無弁方式で均等配分するためには意外とコストが掛かりますし、完全均等配分が実現するかどうかのリスクも必ず伴います。また、後々のメンテナンス性に問題を残します。以上の点から、支管全てに安い仕切弁等を取り付ける愚直な方法が、トータルコスト的にベターであると愚考いたします。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:水の流れの計算  ■名前 : ミロス  ■日付 : 04/7/8(木) 9:31  -------------------------------------------------------------------------
   私も、結論から言えば、Steinさんの意見を支持します。

ただ、それでは気持ちがモヤモヤするでしょうから・・・・・

考え方としては、とりあえず定常解析ですが、ツリー分岐の管路式

をつくり、それを解けばそれなりの数値は計算できます。

ツリー分岐の管路式は、流量節点式(分岐点での入りと出)、

そして経路式(管入口と出口の圧力差)です

[k]・[Q]=[B]

この非線形の連立方程式を解けば、計算はできます。

がんばってください。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:水の流れの計算  ■名前 : stein  ■日付 : 04/7/8(木) 16:10  -------------------------------------------------------------------------
   計算例の入った参考文献を紹介します。
種々あると思いますが、小生の手元にあるのは以下の2点です。

1)技術資料 管路・ダクトの流体抵抗 日本機械学会1979
  ・・・これのp206-209に「空気冷却器への分岐配管」,「給水の分岐配管」
    が載っています。

2)西田他 エネルギー式による空調用管路網の解析法について
  ・・・日本応用数理学会論文誌、Vol11,No2,2001,pp77-86
    メインダクトがループ方式とヘッダー方式の場合について、計算式が
    分かりやすく書かれているので参考になるでしょう。

時間があれば読んでみて下さい。
 
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