|
厨房流しの時間当たり給湯量を110L/hとしているのは、ASHREの基準値です。
これは、若干古い基準値で、1991年版の場合は、ホテルの厨房流しで、114L/hとなっています。
基準値としては、60℃給湯の場合の流し水栓1栓あたりの値となります。
業務用厨房の場合は、給湯使用温度を42℃、水栓1栓あたりの給湯量=10L/min、給水温度を5℃として、60℃の給湯量を求めます。
給水量=XL/min、60℃給湯量=YL/minとすると、42×10L/min=5×X+60×Y、X+Y=10L/minなので、420=5X+60Y、X+Y=10の連立方程式を解くと、Y≒6.7L/min、X≒3.3L/minとなります。
流し水栓1栓の60℃給湯量=6.7L/min、流しの1時間あたりの使用時間を17minと想定すると、流しの1時間あたりの60℃給湯量=6.7×17≒114L/hとなります。
ASHREの給湯計算の場合は、貯湯容量係数と、器具の同時使用率から、貯湯槽の容量を決定する事になります。
貯湯容量係数は、0.7〜0.8、同時使用率は、0.25〜0.35程度で想定する事になります。
ASHRE基準の計算法は、空気調和・衛生工学会の「給排水衛生設備設計・計画の実務の知識」などに記載されています。
古い「建築設備設計基準」などでも、採用されていました。
|
|
|