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配管材が不燃材料の場合(質問の中では給湯管のステンレス鋼管)は、官庁物件の場合、公共建築設備工事標準図の施工1の施工方法(貫通部に保温が必要な場合は、ロックウール保温材+隙間にロックウール保温材又はモルタル充填)となります。
給水管・排水管は不燃材料では無いので、告示1422号適合とするか、防火区画認定工法とする必要があります。
告示は塩ビ管(VP)に関しては、貫通する耐火構造毎に最大外径・肉厚が規定されています。
屋根・階段が30分耐火構造、壁・床・梁は最上階から数えた階数により、1時間・2時間・3時間の耐火構造となります。
5階建以上の建物の場合は、2時間耐火の壁・床・梁が存在します。
給水管の場合は、2時間耐火の場合はVP75、1時間耐火の場合はVP100までが告示適合です。
排水管の場合は、2時間耐火の場合はVP50、1時間耐火の場合はVP75までが告示適合です。(0.5o以上の鉄板で覆えば、2時間耐火はVP75、1時間耐火はVP100までが告示適合です)
告示適合の場合は、隙間は不燃材料を充填すれば良いので、ロックウール保温材で充填すれば足ります。
フィブロックは防火区画認定工法です。
フィブロックの認定書を見ると、充填材料はモルタルに限定されています。
したがって、フィブロックの場合は、貫通部に保温材を使用できません。
排水管の2時間耐火の区画貫通を行う場合は、区画貫通部の両側1mを耐火二層管とすれば、告示1422号に記載されている耐火二層管貫通部2時間耐火構造に適合している壁・床の場合はFDP150(告示に適合した内管・外管のもの)まで使用できます。
この場合は充填材は不燃材料で良いので、ロックウール保温材が使用可能です。
耐火二層管の告示1422号への追加は、令和7年7月4日です。
耐火二層管は、従前の区画貫通認定工法で使用する事も可能です。
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